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朝晩が涼しくなったら家庭血圧を測ろう|秋から始める高血圧対策

こんにちは。小野クリニックです。

暑さがやわらぎ、朝晩に涼しさを感じる季節になりました。気温が下がると血管が収縮し、血圧が上がりやすくなることがあります。高血圧は自覚症状が乏しいため、「体調は変わらないから大丈夫」とは限りません。本格的に寒くなる前に、家庭血圧を記録する習慣を始めてみましょう。

血圧は、緊張、睡眠、運動、食事、飲酒、気温などの影響を受けて変動します。診察室では高く、自宅では低い「白衣高血圧」や、反対に診察室では正常でも自宅で高い「仮面高血圧」があります。決まった条件で家庭血圧を続けて測ると、一度だけの数値では見えにくい普段の状態を医師が判断する助けになります。

日本高血圧学会は、上腕式血圧計を使い、朝と夜に測る方法を案内しています。

  • 起床後1時間以内
  • トイレを済ませてから
  • 朝食・服薬の前
  • 就寝前
  • 入浴、飲酒、運動の直後は避け、落ち着いてから

椅子に座って1〜2分安静にし、背もたれに背をつけ、足を組まず、カフを巻いた腕を心臓の高さに置きます。1回の測定機会に原則2回測り、その平均を記録します。低い値だけを選ばず、測定した値をそのまま残すことが大切です。まずは5〜7日間、できれば継続して記録し、受診時に持参しましょう。

家庭血圧では、上の血圧が135mmHg以上、または下の血圧が85mmHg以上が続く場合、高血圧の目安になります。ただし、1回の数値だけで診断するものではありません。
測定条件や複数日の記録、持病、服薬状況などを合わせて医師が判断します。

また、日本高血圧学会の2025年ガイドラインが示す一般的な降圧目標は、家庭血圧で125/75mmHg未満です。
これは診断の境界値ではなく、治療中の方が医師と相談して目指す値です。
年齢にかかわらず同じ数値が示されていますが、体調、持病、立ちくらみなどを考慮して個別に調整します。
自己判断で薬を増減・中止しないでください。

家庭血圧が135/85mmHg以上の日が続く、以前より高くなった、健診でも高値を指摘された場合は、記録を持って医療機関へ相談しましょう。

測り直しても180/120mmHg以上など非常に高い場合は、症状がなくても放置せず、早めに医療機関へ連絡してください。次の症状が突然現れたときは、血圧の数値にかかわらず救急要請を検討します。

  • 胸が締め付けられるような痛み、突然の強い胸・背中の痛み
  • 急な息切れ、呼吸困難
  • 顔や手足の片側が動かしにくい、しびれる
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 突然の激しい頭痛、意識がもうろうとする
  1. 測る時間と姿勢をそろえる:単発の数字より、同じ条件での変化を見ます。
  2. 寒暖差を小さくする:起床時や脱衣所など、急に冷える場所に注意します。
  3. 汁物・加工食品の塩分を意識する:薬味や酸味を使い、麺類の汁は残すなど、無理のない減塩を続けます。

神戸市国保の特定健診にも血圧測定が含まれます。健診は年に一度の確認、家庭血圧は日々の変化を見るものとして、両方を活用しましょう。

麺類のお汁は、できるだけ残すように、無理のない範囲でできることでも高血圧には有用です。

血圧は季節や生活の影響で変動します。秋のうちから朝と夜の家庭血圧を記録しておくと、冬に向けた変化にも気づきやすくなります。
須磨区・垂水区で、家庭血圧が高い、健診結果が気になる、薬について相談したいという方は、小野クリニックへ記録をご持参ください。
個別の診断や治療方針は、診察のうえで医師が判断します。

執筆者情報


医師

ONO MASAHIRO

小野クリニックは、地域の皆様の健康を支える「身近なパートナー」です。
内視鏡検査を通じて、病気の予防と早期発見をサポートし、笑顔あふれる毎日を共に築きたいと考えています。

  • 経歴

    • 2014年
      香川大学医学部卒業

    • 以降、香川大学医学部附属病院および、関連病院で消化器内科医としてキャリアを積む
    • 2017年
      香川大学医学部附属病院 消化器内科医員
    • 2021年
      香川大学大学院にて医学博士号取得
    • 2023年
      香川大学医学部附属病院 地域医療連携医学講座講師
    • 2024年
      香川大学医学部附属病院 地域医療連携医学講座准教授
  • 資格・認定

    • 医学博士
    • 日本内科学会認定医
    • 日本消化器病学会専門医
    • 日本消化器内視鏡学会専門医
    • 日本胆道学会認定指導医
    • 日本消化管学会専門医
    • 日本ヘリコバクター学会H.pylori感染症認定医
    • 日本病院総合診療認定医
    • 上部内視鏡スクリーニング認定医
    • 大腸内視鏡スクリーニング認定医
    • 難病指定医