内視鏡検査

GASTROSCOPY 胃内視鏡検査ってどんな検査?
直径5mm程度の細いカメラを用いて食道・胃・十二指腸を観察し、病気の診断を行うための検査法です。
バリウムを用いた胃透視検査に比べ、粘膜を直接観察することによって微細な病変の発見ができます。また、検査中に発見された病変の一部をその場で採取できるため、病理検査によって良性か悪性かという診断が可能です。
当院では、所見によって様々な疾患のリスクを判定し、治療方針や適切な検査頻度などをご提案させていただきます。
このような方に
おすすめの検査
- のどや胸のつかえ感がある方
- 食欲不振・体重減少などの症状がある方
- 貧血を指摘された方
- 過去に胃がんや食道がんの治療歴が
ある方 - 胸やけ・吐き気・みぞおちの痛みなどがある方
- 黒い便がでる方
- バリウムによる胃の検診で異常を
指摘された方 - ピロリ菌の除菌治療を受けたことが
ある方
胃内視鏡検査で発見できる
主な疾患
- 慢性胃炎
- 急性胃炎
- 胃ポリープ
- 胃がん
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- ピロリ菌の有無
胃内視鏡検査の流れ
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01
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02
検査前の診察
検査前の診察を受けていただき、検査日を決定します。
なお、下記の方は併せてお申し出ください。-
- 心臓病・緑内障・前立腺肥大・アレルギー体質・肝炎・気管支喘息・のどが痛い方
- 胃の手術を受けた方
- 人工透析中の方
- 血液を固まりにくくする薬(ワーファリン・バイアスピリン・プラビックスなど)を服用している方
- 以前に内視鏡検査を受けた時に吐き気が強かった方
- 妊娠中または妊娠していると思われる方
- 授乳中の方
- 1年以内に開腹手術をされた方
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03
検査前日から当日にかけて
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午前に検査をされる方
前日の夕食は胃に優しいものを選び、午後10時以降は検査終了まで食事を控えてください。
水は検査開始2時間前まで、コップ1~2杯程度なら飲用して構いません(他の飲料は避けてください)。
就寝前に服用が必要な薬はいつも通りお飲みいただけます。ただし、当日朝は糖尿病の薬やインスリン注射は控えてください。高血圧や心臓病をお持ちの方は、検査開始3時間前までに服用することが望ましいです。 -
午後に検査をされる方
当日の朝食は午前9時までに消化の良いものを少量取り、それ以降は検査終了まで何も食べないでください。
水は検査開始2時間前まで、コップ1~2杯程度なら飲用して構いません(他の飲料は避けてください)。
糖尿病の方は朝の薬やインスリン注射を行わないようにお願いいたします。
高血圧や心臓病をお持ちの方は、検査開始3時間前までに服用しておきましょう。
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04
検査当日
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経鼻内視鏡検査の方
- 受付後、まず胃の中を洗浄する薬(消泡剤)を飲んでいただきます。
- スプレーを噴霧し、鼻の通りを良くしていきます。
- カメラを挿入しやすくするため、鼻腔奥を麻酔します。
- 数分ほどで検査が終了します。
- 終了後、モニター画像を見ながら所見を説明いたします。
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経口内視鏡検査の方
- 受付後、まず胃の中を洗浄する薬(消泡剤)を飲んでいただきます。
- 咽頭部に麻酔を行い、カメラを通しやすい状態にします。
- その後、内視鏡を口から挿入して観察を行います。検査時間は数分程度です。
- 終了後、画像を確認しながら結果をお伝えします。
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05
検査終了後
60分以上の時間を空けてから飲食を開始しましょう。
※体調や気分がすぐれない場合、すぐにお近くのスタッフにお声掛けください。

COLONOSCOPY 大腸内視鏡検査ってどんな検査?
大腸内視鏡検査は、肛門から細い管状のカメラを挿入し、大腸全体と小腸の一部を詳しく観察する検査です。通常のレントゲン検査では発見しにくい小さなポリープや早期がんなども鮮明に確認できます。
検査の精度を高めるためには、腸内を清潔にしておく必要があります。そのため検査前には専用の下剤を服用し、便が透明または薄い黄色の液体になるまで腸内容物を排出するのが基本的な流れです。
大腸の病変は早期発見が重要であり、この検査がその鍵となります。
このような方に
おすすめの検査
- 検便(便潜血検査)で異常を
指摘された方 - 貧血を指摘された方
- 体重減少がある方
- 血便がある方
- 便秘や慢性の下痢などの便通異常が
ある方 - 大腸がんやポリープの治療歴がある方
大腸内視鏡検査で発見できる
主な疾患
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 大腸粘膜下腫瘍
- 大腸憩室症
- 大腸メラノーシス
- 虚血性大腸炎
- 潰瘍性大腸炎
- 大腸脂肪腫
- 直腸粘膜脱症候群
- ベーチェット病
- クローン病
大腸内視鏡検査の流れ
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01
ご予約
大腸内視鏡検査は【予約制】となっております。検査をご希望の場合は、まず一度来院していただき、診察時に検査日を決定させていただきます。
078-739-2552
ご不明な点がありましたら、お気軽にスタッフまでおたずねください。スケジュールを調整した上で日時を確定いたします。 -
02
検査前の診察
検査日を決める前に、簡単な診察を行って現在の健康状態を確認します。
心臓病やその他の持病、アレルギーなどがある場合も一緒にお伝えください。また、鎮静剤の使用を希望されるかどうかもお伺いいたします。-
- 心臓病・緑内障・前立腺肥大・アレルギー体質・肝炎の方
- 人工透析中の方
- 血液を固まりにくくする薬(ワーファリン・バイアスピリン・プラビックスなど)を服用している方
- 妊娠中または妊娠していると思われる方
- 授乳中の方
- 1年以内に開腹手術をされた方
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03
検査3日前から前日にかけて
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食事について
- 食事は普段通りで構いません。ただし、なかにはできれば避けたほうが良い食事メニューもあるため注意しましょう。
- 前日の夕食は19時までに済ませることを心がけてください。
繊維の多い食品(キノコ類・ごぼう・さつまいも等)飲み物について
- 水分(特に水やお茶)はこまめに多めに取ってください。
- 検査3日前からモビコールLDを2袋朝に内服します。
薬について
- 就寝前の薬は通常通り服用しても問題ありません。
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04
検査当日
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食事について
- 朝食は摂らないでください。
飲み物について
- 水とお茶のみ飲んでいただいて構いません。
薬について
- 糖尿病の方は薬の服用やインスリン注射をしないでください。
鎮静剤を使う方は、検査後しばらくは意識がぼんやりする場合がありますので、ご自身での車の運転は控えてください。
可能であれば公共交通機関の利用や付き添いの方との来院をおすすめします。 -
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05
検査
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検査当日の朝は、8時までにご自宅で処方された経口腸管洗浄剤の服用を始めてください。2~3時間ほどかけて腸の中をきれいにし、便の色が薄い黄色~透明になるまでしっかり排便を続けてください。
検査予定時刻の30分前までに来院いただき、準備が整い次第、検査を開始いたします。
検査開始時には、腸の動きを抑えるための注射を行い、その後、肛門からカメラを挿入して大腸内を観察します。
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06
検査終了後
大腸内視鏡検査の結果を説明いたします。鎮静剤を使用した場合、薬の効果が切れるまではリカバリー室で1時間ほど安静にしていただきます。
ガスが排出されるとお腹の張りが軽減されます。ただし帰宅後に発熱や腹痛がひどくなるなど、普段と異なる症状がみられた場合は、できるだけ早く当院までご連絡ください。

DAY-SURGERY 日帰りで手術ができるの?
大腸内視鏡検査でポリープが発見された場合、安全に切除できると判断されれば、同日中に施術を完了できます。日帰り手術を安全に実施するには、充実した医療設備と経験豊富な医師の存在が欠かせません。
そのため、当院では大腸の専門医による診療体制を整え、様々な大きさや形状のポリープに対応できる専門的な技術と設備を導入しているのが強みです。
万が一、大きなポリープが見つかったり、組織ががん化している可能性が高いとわかったりした場合は、提携医療機関と連携し、入院治療を含めた適切な対応へとスムーズに移行します。
多様な治療選択肢を用意することで、患者様の負担を和らげ、より安心できる治療を目指しています。
検査で見つかれば
そのまま切除が可能
当院では、検査中に切除可能なポリープが見つかった場合、その場で短時間の手術を実施できます。
病変が安全に切除できると判断されれば、その日のうちに治療することが可能です。
具体的には、熱を利用してポリープを焼き切るスネア切除だけでなく、より出血や穿孔(腸に穴があく状態)のリスクを抑えるコールドポリペクトミーも導入しています。もちろん、後日あらためて来院していただくスケジュールにも柔軟に対応しており、他院で発見されたポリープの切除も積極的にお受けしています。
日帰りで切除することの
安全性について
「発見後すぐに切除するのは不安」という声があるかもしれません。しかし、当院では専門研修を積んだ医師が数多くの内視鏡治療をこなしてきた実績があり、ポリープの大きさや形状に応じた適切な治療方法を瞬時に判断いたします。日帰り手術を安全に行ううえで大切なのは、対象となる病変が当院で十分管理可能かどうかを見極めることです。
また、総合病院レベルの内視鏡システムや手術器具を導入することで、安全性をさらに高めております。ポリープが非常に大きい場合や抗血栓薬を服用されている場合、あるいは粘膜下への深い浸潤が疑われる場合などは、迅速に入院できる医療機関へ紹介を行います。このように、日帰り手術の恩恵を活かしつつも、慎重に治療方針を選択する姿勢を徹底しているので、安心してご相談ください。
ポリープ切除後の注意点
大腸ポリープ切除後には、一定の安静と生活上の制限が求められます。手術当日だけでなく、1週間ほどは下記のポイントを守り、万が一気になる症状が現れた場合にはすぐにご連絡ください。
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食事
傷口に負担をかけず、腸管を安静に保つためにも、手術当日は刺激の少ないおかゆやうどんなどを摂取するようにしましょう。また翌日以降も、刺激物や脂肪分が多い食品は避けてください。
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アルコール
指定された禁酒期間をしっかり守ることが求められます。
飲酒は血流を活発にするため、アルコールを摂取すると術後出血のリスクが高まります。 -
運動
1週間ほどはジョギングや筋トレなど強い腹圧がかかる動作は控えましょう。重い物を持ち上げることや大声を出す行為も腹圧を高めるため、同様に避けましょう。術後翌日から軽い散歩を始める程度であれば問題ありません。
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入浴
シャワーは翌日から短時間であれば使用できます。ただ血行促進による出血トラブルを防ぐためにも、湯船にゆっくり浸かることは避けるようにしましょう。
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旅行・出張
出血や痛みのリスクを考慮し、大腸内視鏡検査やポリープ切除は旅行や出張が少ない時期に計画しましょう。長時間乗り物に乗る機会がある場合、術後の腸に繰り返し振動が伝わる可能性が高くなります。
