ブログ
子どもの熱中症・脱水|家庭でできる対策と受診の目安
小児科
こんにちは。小野クリニックです。
夏休みの外遊びやスポーツのあと、
「顔が赤いな」
「なんとなくぐったりしている」
「いつもより元気がない」
と感じたことはありませんか?
子どもは遊びに夢中になると、自分から休憩したり、水分をとったりするタイミングを逃してしまうことがあります。特に乳幼児は、自分で「暑い」「のどが渇いた」とうまく伝えたり、必要に応じて水分をとったりすることが難しい場合があります。
また、熱中症は炎天下の屋外だけでなく、暑い室内でも起こります。暑い時期は、周りの大人が少し早めに子どもの変化に気づいてあげることが大切です。

子どもはなぜ熱中症になりやすい?
子どもは、大人と比べて体温調節のしくみがまだ発達の途中です。
体重に対する体表面積が大きく、周囲の暑さの影響を受けやすいことや、体の水分バランスを調整する機能が未熟であることなどから、脱水や熱中症に注意が必要です。乳幼児では、自分の判断で水分補給をすることが難しいことも特徴です。
そのため、「のどが渇いたと言っていないから大丈夫」とは限りません。
外遊びやスポーツをする日には、大人が休憩や水分補給のタイミングをつくってあげましょう。2024年の熱中症診療ガイドラインでも、小児では個人差が大きいため一律の水分摂取量を決めることはできない一方、こまめな水分摂取が重要とされています。
こんな症状は熱中症のサインかもしれません
熱中症では、
- めまい、立ちくらみ
- 大量の汗
- 筋肉痛、こむら返り
- 頭痛
- 吐き気、嘔吐
- 強いだるさ
などがみられることがあります。
さらに症状が進むと、集中力や判断力が低下したり、受け答えがおかしくなったりすることがあります。
子どもの場合は、症状をうまく言葉にできないこともあります。
「いつもより元気がない」
「ぼーっとしている」
「受け答えがいつもと違う」
そんな普段との違いにも気を配ってあげてください。
体温の数字だけで熱中症の重症度を判断することはできません。 小児の熱中症では、体温だけでなく意識状態などを含めて全身の状態をみることが重要です。
意識がはっきりして、水分が飲めるときは
熱中症が疑われたら、まずエアコンの効いた室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ移動します。
衣服をゆるめ、首の周り、わきの下、脚の付け根などを冷やしながら休ませましょう。自分で水分を飲むことができる場合には、水分補給を行います。熱中症が疑われる状態では経口補水液も選択肢になります。
ただし、「何mL飲めば大丈夫」という量を一律に決めることはできません。年齢、体格、活動量、汗の量、気象条件などによって必要量は変わります。
涼しい場所で休ませ、水分をとることで症状が改善した場合でも、その日は無理をさせず、体調の変化をみてあげてください。
反対に、休ませて水分をとっても症状が改善しない場合には、医療機関への受診を考えましょう。

「水分が飲めない」「反応がおかしい」ときは救急の目安です
特に注意していただきたいのは、
自力で水分が飲めない
呼びかけへの反応がおかしい
という場合です。
厚生労働省は、このような場合には、ためらわず救急車を呼ぶよう案内しています。
また、何度も吐いて水分がとれない、ぐったりした状態が続く、休ませても症状が改善しないなどの場合も、医療機関への受診を考えてください。
「いつもの様子と明らかに違う」という保護者の方の気づきも大切です。
今日からできる子どもの熱中症予防
予防の基本は、「暑さを避けること」と「こまめに水分をとること」です。
外出時には帽子を使い、日陰でこまめに休憩しましょう。室内でも熱中症になることがあるため、エアコンなどを適切に使って暑さを避けることが大切です。
乳幼児では、ベビーカーで直射日光を避けていても、地面からの照り返しの影響を受けることがあります。顔色や機嫌などにも気を配りましょう。また、短時間であっても、車の中に子どもだけを残さないようにしてください。
外遊びやスポーツをする日は、気温だけではなく「暑さ指数(WBGT)」を確認するのも役立ちます。
WBGTは、気温だけでなく、湿度や日射・輻射熱などを取り入れた熱中症予防のための指標です。小児の熱中症リスクを考えるうえでも有用とされています。
「これくらいなら大丈夫?」と迷ったときもご相談ください
子どもの体調は短時間で変化することがあります。
「水分は飲めているけれど、いつもより元気がない」
「外で遊んだあとから調子が悪い」
「熱中症なのか、ほかの体調不良なのかわからない」
「小児科を受診した方がよいのか迷っている」
そんなときは、ご家庭だけで判断しようとせず、ご相談ください。
小野クリニックでは、お子さんの発熱、嘔吐、だるさ、食欲低下などの体調不良についても診察しています。
お子さんの年齢や症状、暑い場所にいた時間、水分がどの程度とれているかなどを確認しながら、必要な対応を一緒に考えていきます。
暑い季節を元気に過ごすためにも、「いつもと少し違うな」という変化を大切にしてあげてください。
🏥小野クリニック(循環器内科、消化器内科、外科、小児科)
📍 兵庫県神戸市須磨区須磨寺町2-7-5(3階)
🕒 平日 9:00–12:30/17:00–19:30(水・土は午前のみ)
📞 078-739-2552
👶病児・病後児保育施設「おのっち」
📍 兵庫県神戸市須磨区須磨寺町3-1-4
🕒 平日 8:00-18:30
📞 078-736-5515
