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急な嘔吐や下痢…子供も大人も注意したい「胃腸炎」の正しい対処法と食事
一般内科小児科消化器内科
こんにちは。小野クリニックです。
「夜中に突然、子供が吐いてしまった」「急にお腹が痛くなり、下痢が止まらない…」 そんなご経験はありませんか? 特に小さなお子さんが辛そうにしている姿を見るのは、親御さんにとっても本当に不安ですよね。
季節を問わず、急に私たちを襲う「感染性胃腸炎」。今回は、お子さんから大人まで幅広くかかるこの病気について、原因やご家庭でできる食事の工夫、そして受診の目安をわかりやすくお伝えします。

1. 胃腸炎の原因と感染源って?
胃腸炎は、大きく分けて「ウイルス性」と「細菌性」の2つがあります。
- ウイルス性胃腸炎(冬に多い)
- 原因: ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど。
- 感染源: ウイルスが付着した手で口に触れること(接触感染)や、感染者の嘔吐物や便から飛び散ったウイルスを吸い込むこと(飛沫感染)が主な原因です。また、ノロウイルスは二枚貝(牡蠣など)の加熱不足から感染することもあります。
- 細菌性胃腸炎(夏に多い)
- 原因: カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌(O157など)。
- 感染源: 主に、菌が付着した生肉(鶏肉など)や、加熱が不十分な食べ物を食べること(食中毒)で感染します。
2. 治療の基本は「水分補給」と「お薬で症状を和らげること」
胃腸炎の原因となるウイルスをやっつける特効薬は、残念ながらありません。
そのため、治療は「対症療法」といって、今起きているつらい症状を和らげるお薬(整腸剤や解熱剤、吐き気止めなど)を使いながら、ご自身の回復力を待つのが基本となります。
⚠️ 注意!「下痢止め」はNGです
下痢や嘔吐は、体の中に入ったウイルスや細菌を「外に出そう!」とする体の防御反応です。
市販の下痢止めなどで無理に止めてしまうと、原因となる病原体が腸内に長く留まり、かえって症状が長引いたり悪化したりすることがあります。
一番怖いのは、嘔吐や下痢によって体内の水分が奪われる「脱水症状」です。そのため、ご家庭での治療の主役はこまめな水分補給になります。
3. 罹患中・回復期の食事の進め方
胃腸炎になったとき、「何をどう食べさせればいいの?」と悩む方は多いと思います。以下のステップを参考にしてみてください。
① 吐いた直後(胃を休める時間)
吐いた直後に慌てて水分を飲ませると、再び吐いてしまうことが多いです。まずは1〜2時間ほど絶飲食(何も飲まず食わず)にして、胃を休ませてあげましょう。
② 水分補給のスタート
吐き気が少し落ち着いてきたら、経口補水液(OS-1など)をスプーン1杯(約5ml)から始めます。5〜10分おきに少しずつ、ゆっくりと飲ませてあげてください。
※経口補水液は、水に塩分や糖分が理想的なバランスで溶けており、体に吸収されやすいため「飲む点滴」とも呼ばれます。
③ 食事の再開(回復期)
食欲が出てきたら、消化に良いものから少しずつ再開します。便の状態(下痢の程度)に合わせて進めるのがポイントです。
- おすすめの食材(消化が良いもの):
- よく煮込み、くたくたになったうどん
- おかゆ、おじや
- すりおろしりんご、バナナ
- お豆腐、白身魚
- 避けた方が良い食材(胃腸の刺激になるもの):
- 脂っこいもの(揚げ物、スナック菓子)
- 食物繊維が多いもの(ごぼう、海藻類)
- 柑橘類(みかんやオレンジジュース)
- 乳製品(牛乳やヨーグルトは腸の負担になることがあります)

4. こんな時は迷わず受診を!(受診の目安)
ご家庭で様子を見て良いのか、病院に行くべきか迷った際は、以下のサインを目安にしてください。
- 水分が全く摂れず、半日以上おしっこが出ていない(脱水症状の疑い)
- 唇がカサカサに乾き、泣いても涙が出ない
- ぐったりしていて、呼びかけても反応が鈍い
- 激しい腹痛が続いている
- 便に血が混じっている(血便)
- 嘔吐物に緑色や黄色い液体(胆汁)、または血が混じっている
これらに当てはまる場合は、大人・子供に関わらず、早急に医療機関をご受診ください。
まとめ:不安な時は「小野クリニック」へご相談ください
胃腸炎は、適切な水分補給と休息で自然に良くなることが多い病気ですが、特に小さなお子さんやご高齢の方は脱水症状を起こしやすく、注意が必要です。
「水分が摂れているか心配」「お薬をもらった方がいいかな?」と少しでも不安に感じたら、無理をせずに早めに小野クリニックへご相談ください。
当院は小児科・内科・消化器内科を標榜しておりますので、お子さんから大人の方まで、ご家族そろって診察させていただくことが可能です。また、院内処方を行っておりますので、診察後にしんどい体で別の薬局へ移動する手間なく、そのままお薬をお受け取りいただけます。
神戸市の皆様の「かかりつけ医」として、お腹のトラブルもしっかりサポートいたします。どうぞお気軽にお越しくださいね。
🏥小野クリニック(循環器内科、消化器内科、外科、小児科)
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