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親が高血圧や糖尿病だと子どもに遺伝する?
一般内科
こんにちは。小野クリニックです。
毎日の診察のなかで、お父さんやお母さんからこんなご相談をよくいただきます。
「私が高血圧(または糖尿病)なんですが、この子にも遺伝してしまうんでしょうか…?」
「親族にコレステロールが高い人が多いので、将来が心配で…」
ご自身のこと以上に、お子さんやご家族の将来の健康は心配になりますよね。
結論からお伝えしますと、これらの病気は「なりやすい体質」は遺伝しますが、病気そのものが必ず遺伝するわけではありません。
今日は、世界で報告されている論文をもとに、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の遺伝について、かみくだいてご説明しますね!
病気は「遺伝」と「環境(生活習慣)」の掛け算で決まる
高血圧、糖尿病、脂質異常症(血液中のコレステロールや中性脂肪が異常な状態)などのいわゆる「生活習慣病」は、親から受け継ぐ「なりやすい体質(遺伝要因)」と、日々の食事や運動などの「生活習慣(環境要因)」が合わさって発症します。

それぞれの病気の「遺伝のしやすさ」と原因
世界的に影響力が非常に高い医学論文(The Lancet誌やJAMA誌など)により、以下のことがわかっています。
- 高血圧
- 原因と遺伝: 両親ともに高血圧の場合、子どもが高血圧になる確率は約50%と言われています。体質的な遺伝に加えて、「家族で同じ濃い味付け(塩分の多い食事)を食べている」という環境要因が大きく影響します。
- 糖尿病(2型糖尿病)
- 原因と遺伝: 糖尿病には非常に強い遺伝的背景があります。片方の親が糖尿病の場合、子どもの発症リスクは約40%、両親ともの場合は約70%近くに跳ね上がるとするデータもあります。すい臓から出るインスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きが弱い体質が遺伝しやすいためです。
- 脂質異常症
- 原因と遺伝: 基本的には食べ過ぎや運動不足が原因ですが、「家族性高コレステロール血症」という、遺伝が強く関わるタイプが数百人に1人の割合で存在します。これは親から子へ50%の確率で遺伝し、若い頃から血管がドロドロになりやすいため、早期の発見が不可欠です。
ご家族に病歴がある場合の「対策」
ご家族にこれらの病気をお持ちの方がいる場合、お子さんやご自身が気を付けるべきポイントは以下の通りです。
- 家族全員で薄味を心がける: 塩分や脂質の摂りすぎには注意し、お出汁を効かせた食事を意識しましょう。
- 適度な運動を習慣にする: 週末は少し散歩するなど、ご家族で体を動かす機会を作りましょう。
- 定期的な健康診断を受ける: 遺伝的リスクがあるからこそ、「早期発見」が最大の防御になります。
内科受診の目安
以下のような場合は、お早めに内科を受診してください。
- 健康診断で「血圧」「血糖値」「コレステロール」の異常を指摘された(要経過観察も含みます)
- ご両親やご兄弟に、若くして(50代以下で)心筋梗塞や脳卒中を起こした方がいる
- 喉の異常な渇き、急な体重減少、頻繁なトイレ(糖尿病の初期症状の可能性があります)
- ご自身の家系的なリスクについて、一度しっかり検査して知っておきたい
まとめ
「家族が病気だから、自分や子どもも生活習慣病になりやすいかも・・・」と過度に落ち込む必要はありません。自分の「なりやすい体質」をあらかじめ知っておくことで、人一倍早く予防をスタートできるというメリットでもあります。
小野クリニックでは、内科・消化器内科での大人の方の診察はもちろん、小児科も併設しているため、お子様からおじいちゃん・おばあちゃんまで「ご家族全体の健康管理」をサポートすることが可能です。
また、お薬が出た場合も「院内処方」でお渡しできるため、あちこち移動する手間なくスムーズに帰宅していただけます。
「私の家系、少し心配かも…」と思ったら、一人で悩まずに、まずは一度小野クリニックにお気軽にご相談くださいね。
🏥小野クリニック(循環器内科、消化器内科、外科、小児科)
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