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高血圧の薬、私に合うのはどれ?最新治療ガイド
一般内科健診・各種検査循環器内科
こんにちは。神戸市にある小野クリニックです。
健康診断の結果が返ってくる季節、あるいはご自宅でふと血圧を測ったとき、「あれ、少し高いかも?」とドキッとしたことはありませんか?
「血圧の薬って、一度飲み始めたら一生やめられないんでしょう?」
「そもそも、いくつからが高血圧なの?」
そんな疑問や不安をお持ちの方も多いと思います。高血圧の治療は、ただ数値を下げることだけが目的ではありません。将来の脳卒中や心臓病を防ぎ、元気に長く暮らしていただくことが本当のゴールです。
今回は、まず知っておきたい「高血圧の基準」と、最新のガイドラインに基づいた「お薬の選び方」について解説します。
どこからが「高血圧」?判定ラインはここ!
「血圧が高い」といっても、具体的に何歳から、どのくらいの数値だと治療が必要なのでしょうか?
日本高血圧学会の最新ガイドライン(2025年版)では、以下の数値を「高血圧」と定義しています。
ポイントは「病院」と「自宅」で基準が違うこと
実は、血圧を測る場所によって、高血圧と診断される基準値が異なります。
- 病院・クリニックで測る場合(診察室血圧)
- 上の血圧(収縮期血圧):140 mmHg 以上
- 下の血圧(拡張期血圧):90 mmHg 以上
- 自宅で測る場合(家庭血圧)
- 上の血圧(収縮期血圧):135 mmHg 以上
- 下の血圧(拡張期血圧):85 mmHg 以上
どちらか一方でもこの数値を超えていると、「高血圧」と診断されます。

高血圧の薬、種類別の解説
基準値を超えており、食事や運動などの生活習慣改善だけでは血圧が下がらない場合、お薬による治療を検討します。
高血圧の薬をタイプ別に以下に解説します。
1. 血管を広げる薬(カルシウム拮抗薬)
日本で最も多く使われているタイプのお薬です。
- どんな働き? 血管の壁にある筋肉の緊張を緩め、血管を広げることで血圧を下げます。
- 特徴
- 血圧を下げる力が確実で、高齢の方にもよく効きます。
- 狭心症の発作予防にも効果があります。
- 注意点
- 飲み始めに、動悸やほてり、足のむくみが出ることがあります。
※グレープフルーツジュースと一緒に飲むと効きすぎてしまう薬が多いため、注意が必要。
- 飲み始めに、動悸やほてり、足のむくみが出ることがあります。


2. 血圧を上げる指令をブロックする薬(ARB / ACE阻害薬)
体の中にある「血圧を上げなさい」という指令を出す物質(アンジオテンシンII)の働きを邪魔するお薬です。
- どんな働き? 血管を収縮させる指令を止めることで、血圧の上昇を抑えます。
- 特徴
- 腎臓や心臓を守る作用があるため、糖尿病や腎臓病をお持ちの方によく選ばれます。
- 注意点
- 妊娠中の方は使用できません。
- ACE阻害薬は「空咳(コンコンという乾いた咳)」が出ることがあり、その場合はARBへ変更します。


3. 余分な塩分を出す薬(利尿薬)
古くから使われている、安価で効果的なお薬です。
- どんな働き? 尿の量を増やし、体内の余分な「水分」と「塩分(ナトリウム)」を排出します。
- 特徴
- 日本人は塩分の摂りすぎで高血圧になる人が多いため、この薬がよく効くケースが多いです。
- 注意点
- 尿酸値が上がることがあるため、痛風の方は注意が必要です。


4. 心臓を休ませる薬(ベータ遮断薬)
- どんな働き? 心臓の拍動を少しゆっくりにすることで、心臓への負担を減らし血圧を下げます。
- 特徴 「脈が速い」「狭心症」「心不全」など、心臓にトラブルを抱えている方に積極的に選ばれます。2025年ガイドラインでもその重要性が再確認されました。


5. 2つの作用を持つ薬(ARNI:アーニー)
- どんな働き? 「血圧を上げる指令を止める」+「血圧を下げる物質を守る」という2つの働きを併せ持ちます。
- 特徴 「攻め」と「守り」のダブル効果が期待でき、特に心不全を合併している方や、従来の薬では目標値(130/80)まで下がらない方に高い効果を発揮します。


数値が気になったら、早めの相談を
「135/85」や「140/90」。 この境界線を超えている日が続くようなら、血管が悲鳴を上げているサインかもしれません。
自己判断で様子を見続けず、まずは一度ご相談ください。 当院、小野クリニックは、地域密着のかかりつけ医として、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療をご提案します。院内処方ですので、お薬の受け取りもスムーズです。
🏥小野クリニック(循環器内科、消化器内科、外科、小児科)
📍 兵庫県神戸市須磨区須磨寺町2-7-5(3階)
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