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高熱が下がらない…それはアデノウイルスかも?症状・ホームケア・登園基準を解説

神戸市須磨区の皆様、こんにちは。小野クリニックです。

今回は小児科の診療でよく遭遇する、お子様の「アデノウイルス感染症」について詳しく解説します。

熱が4〜5日下がらない」「目やにがひどい」といった症状で来院されるお子様に多く見られるこのウイルス。保護者の方にとっては非常に心配な病気の一つです。
今回は家庭でのケアや登園基準など、確かな情報をお届けします。

アデノウイルスは、非常に感染力が強く、季節を問わず一年中発生するウイルスです。「プール熱」の原因として有名ですが、夏だけでなく冬にも流行します。

【主な特徴】

  • 高熱が続く: 39〜40℃の高熱が5日前後続くことがあります。
  • 型が多い: 50種類以上の型があり、一度かかっても別の型に何度も感染することがあります。
  • 消毒に強い: 一般的なアルコール消毒が効きにくいため、注意が必要です。

アデノウイルスは、体のどこに感染するかによって病名や症状が変わります。

以下の3つが主な症状です。

  • 発熱(高熱)
  • 咽頭炎(のどの痛み・腫れ)
  • 結膜炎(目の充血・目やに)
アデノウイルスによる扁桃炎の例。扁桃腺が赤く腫れ、白い膿(白苔)が付着している様子がよく見られます。

目の症状が強く出ます。

  • 白目が真っ赤に充血する。
  • 大量の目やにが出て、朝起きると目が開かないこともある。
  • 伝染力が非常に強いため、タオルの共用は厳禁です。
強い充血見られる目の様子。片目から始まり、数日後にもう片方に移ることが多いです。

お腹に感染すると、腹痛、嘔吐、下痢を引き起こします。また、咳や鼻水といった風邪症状だけのこともあります。

当院では、のどの奥や目の粘膜を綿棒でこすって調べる**「迅速抗原検査キット」**を使用しています。

  • 検査時間: 10分〜15分程度で結果が出ます。
  • タイミング: 発熱してからすぐ(12時間以内)だと陰性に出ることもあるため、経過を見て判断します。
実際の検査キット。陽性だとラインが出ます。

残念ながら、インフルエンザのタミフルのような「アデノウイルスを退治する薬」はありません。 ご自身の免疫力でウイルスを排除するのを待つ「対症療法」が基本となります。

  1. 解熱剤: 高熱でぐったりしている時や、眠れない時に使用します。
  2. 抗炎症薬・点眼薬: のどの痛みや目の炎症を抑えるお薬を処方します。
  3. 水分補給: これが最も重要です。

のどの痛みが強いため、酸味のあるものや熱いものは避けましょう。

  • おすすめ: ゼリー、プリン、冷ましたスープ、イオン飲料、豆腐など
  • NG: オレンジジュース(しみます)、熱いお粥

アデノウイルスには、アルコール消毒がほとんど効きません。

  • 手洗い: 石鹸と流水で物理的にウイルスを洗い流すのが最も有効です。
  • 物の消毒: 次亜塩素酸ナトリウム(薄めた塩素系漂白剤)を使用します。

学校保健安全法により、出席停止期間が定められています。

主要症状(発熱・のどの痛み・目の充血)がなくなった後、2日を経過するまで
※「解熱した日」を0日と数え、解熱後2日間は休み、3日目から登園可能です(症状が消失していることが前提)。

登園許可証が必要な場合もあるため、通園・通学先の規定をご確認ください。

当院ではお子様の不安を取り除けるよう、優しく丁寧な診察を心がけています。

小野クリニックには併設の病児・病後児保育施設「おのっち」があります。
大事なお子様が発熱がある場合、主要症状が消失したけど2日経過していない場合でも仕事もなかなか休めないパパ・ママのために「おのっち」がお力になります。
「おのっち」では急な体調変化も手厚い保育を行なっております。
お困りの際はぜひご利用ください。
詳しい内容はコチラをご覧ください。

アデノウイルスは高熱が長く続くため、親御さんも看病疲れが出やすい病気です。 「水分が摂れずおしっこが出ない」「ぐったりして視線が合わない」などの症状がある場合は、脱水の可能性がありますので、早めに当院へご相談ください。

小野クリニックでは、お子様の感染症だけでなく、大人の生活習慣病や内視鏡検査まで幅広く対応しております。ご家族皆様のかかりつけ医としてご活用ください。

🏥小野クリニック(循環器内科、消化器内科、外科、小児科)
📍 兵庫県神戸市須磨区須磨寺町2-7-5(3階)
🕒 平日 9:00–12:30/17:00–19:30(水・土は午前のみ)
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