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発熱時の子どもの対応マニュアル|病院へ行くべきサインを徹底解説

そんなご相談を、私たちは日々たくさんいただきます。

小野クリニックでは、「循環器内科・消化器内科・外科・小児科」を標榜しており、0歳のお子さんからご高齢の方まで、幅広い年代の診療を行っています。
開業以来30年にわたって地域のお子さんの発熱・咳・嘔吐・下痢といった身近な症状にも日々対応しています。また、2025年からは地域の働くパパ・ママの力になれるように神戸市委託の病児・病後児保育施設も開園しました。

この記事では、「子どもが発熱したとき、どんな場合に病院へ行くべきか?」という点を中心に、クリニック医師の立場からわかりやすく解説します。

まず前提として、子どもは大人より平熱が高い傾向にあります。
• 平熱の目安は:36.5℃〜37.5℃
• 医学的な発熱の目安は:37.5℃以上

夕方や運動後は体温が自然に上がることもあるため、「少し熱っぽい」と感じたときは、まず安静にしてから体温を測ることをおすすめします。

発熱の高さだけでは、重症度を正確に判断することはできません。
大切なのは、体温と「全身の様子(全身状態)」を一緒に見ることです。
以下のようなケースでは、なるべく早めに受診しましょう。

この月齢の赤ちゃんは免疫力がまだ弱く、発熱が重症感染症のサインであることも。
夜間・休日でも迷わず医療機関へ相談してください。

・呼びかけても目を開けない
・反応が鈍い
・泣き声が弱い・うつろな目つき
これらの症状は、発熱の数値よりも重要です。すぐに受診しましょう。

体温が上がると体内の水分はどんどん失われます。
• 水分摂取ができない
• 半日以上おしっこが出ていない
• 唇が乾いている、泣いても涙が出ない
などは脱水症のサイン。すぐに受診しましょう。

通常の風邪であれば、発熱は1〜2日で落ち着いてくることも少なくありません。
3日以上続く場合は、インフルエンザ、中耳炎、尿路感染症など、別の病気の可能性があるため、一度医師の診察を受けることをおすすめします。

5歳未満のお子さんに比較的多くみられます。
数分で自然に止まり、後遺症のないことがほとんどですが、
• 初めてのけいれん
• 5分以上続く
• 意識が戻らない
• 嘔吐や異常な呼吸を伴う
などの場合は、救急での受診が必要です。

次のような場合は、すぐの受診が必ずしも必要ではなく、家庭で安静にしながら様子を見ていただくことも可能です。
• 熱があるけど、比較的元気にしている
• 食事や水分がとれている
• 発熱してから1~2日以内
• 呼吸が苦しそうではない
• 機嫌もよく、遊ぶ様子がある

ただし、「保護者の直感」も大切です。いつもと違うと感じたら、無理せず相談してください。

・麦茶、湯冷まし、母乳、ミルク
・経口補水液(OS-1など)も有効です

※スポーツドリンクは糖分が多いため、使用する際は薄めるのが安心です。

高熱=解熱剤ではありません。
目安としては:
• 38.5℃以上で眠れない
• ぐったりして水分がとれない
• 頭痛や関節痛などでつらそうなとき

※当院では「アセトアミノフェン(カロナール)」などを使用しています。

• 室温は20〜25℃前後、加湿も有効
• 暑がっていれば薄着でOK
• 寝汗をかいたら着替えを

「冷やしすぎ」に注意しつつ、心地よい環境でゆっくり休ませてあげましょう。

解熱後24時間以上かつ、食欲・元気が戻っていることが基本の目安です。
ただし、園のルールがある場合はそれに従いましょう。

症状だけでの判断は難しいですが、
• 急な高熱
• 筋肉痛、倦怠感、頭痛
• 周囲での流行状況

などがある場合は、医師の判断のもとで検査を行うこともあります。

以下のような症状がある場合は、できるだけ早めにご相談ください。
症状            受診の目安
生後3ヶ月未満の38℃以上  すぐ受診
元気がない、ぐったり 要受診
水分がとれない/尿が出ない 要受診
熱が3日以上続いている    要受診
けいれんを起こした     救急受診も検討

お子さまの発熱は、親御さんにとってとても心配な出来事です。
私たち小野クリニックは、地域の皆さまの不安を少しでも軽くできるよう、内科・外科と並行して小児科診療にも力を入れています。

「いつもとちがう」「どこに相談したらいいかわからない」
そんなときこそ、お気軽にご相談ください。