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ストレスと体の関係〜心臓・おなか・免疫にあらわれるサイン〜
一般内科内視鏡検査循環器内科消化器内科
こんな経験、ありませんか?
- 最近ドキドキしやすい、息が浅い
- 胃がキリキリする、食欲がない
- 風邪をひきやすくなった気がする
もしかすると、それはストレスによる体のサインかもしれません。

ストレスが体におよぼすしくみ
ストレスを感じると、体の中では「交感神経」や「ストレスホルモン(コルチゾール)」が活発に働きます。
短い時間なら集中力を高めますが、長く続くと以下のような変化が起こります。
- 血圧・心拍数が上がりやすくなる
- 胃腸の動きが乱れる
- 免疫力が下がり、感染症にかかりやすくなる
つまり、「心」と「体」は切り離せないということです。
1. 心臓・血管への影響
仕事や家庭などのストレスが続くと、高血圧や心筋梗塞のリスクが上がることが報告されています。
ストレスによって血管が収縮し、血流が悪くなるためです。
「瞑想やマインドフルネスはストレス軽減に役立つが、薬や生活習慣の治療に代わるものではない」としています。
つまり、「+α」としてのリラックス法が大切です。

2. 消化器への影響
緊張するとおなかが痛くなる、という方も多いです。
これは「脳と腸は互いに影響を与え合う(脳腸相関)」によるものです。
- ストレスが続く → 自律神経が乱れる
- 胃や腸の動きが変化 → 腹痛や下痢、便秘が起きやすくなる
実際、「過敏性腸症候群(IBS)」の診療ガイドライン(日本消化器病学会)でも、
心理的ストレスが症状を悪化させることが明記されています。
一方、潰瘍の主な原因はピロリ菌感染や鎮痛薬の使用であり、
ストレスはあくまで「悪化因子」と考えられています。
器質的疾患の除外を行うために、胃カメラ・大腸カメラを行う必要があります。
当院で眠ったままの胃カメラ・大腸カメラの検査が可能です。
詳しくは小野クリニックホームページをご覧ください。

3. 免疫への影響
ストレスが長く続くと、体の防御システム(免疫)も弱まります。
- 風邪をひきやすくなる
- ワクチンの効きが弱くなる
- けがの治りが遅くなる
心の負担は目に見えにくいですが、確実に体にも影響しています。
今日からできるストレス対策
1️⃣ 深呼吸でリセット
厚労省「こころの耳」では、
「3秒かけて吐いて、3秒かけて吸う」を5〜10分続ける呼吸法を紹介しています。
静かに座り、お腹の動きを意識して行ってみましょう。

2️⃣ 睡眠を整える
寝る時間・起きる時間を一定にし、寝る前のスマホやカフェインを控えるだけでも、
自律神経が落ち着きやすくなります。
3️⃣ 軽い運動・ストレッチ
ウォーキングやラジオ体操など「軽く息がはずむ程度」を習慣に。
体を動かすと脳内のストレスホルモンも減ります。

4️⃣ 気持ちの整理を言葉にする
悩みを書き出したり、信頼できる人に話したりすることで、
問題を「外に出す」ことができます。これも大事なセルフケアです。
クリニックでできること
小野クリニックでは、
- 胸の違和感や動悸がストレス性か心臓由来かを検査(心電図・採血)
- 胃痛・下痢・便秘の原因を内視鏡で確認
- 睡眠や不安の相談(必要に応じて専門医紹介)
といったサポートを行っています。
可能な検査はこちらからご確認ください。
「気のせいかも」と思っても、身体症状が出ている場合は、早めの相談が安心です。
まとめ
- ストレスは心臓・おなか・免疫など全身に影響を与えます。
- 「病気の予防」と「こころのケア」はセットで考えることが大切。
- 小野クリニックでは、心と体の両面から健康を支える診療を行っています。
ひとりで抱えず、まずはご相談ください。
医師・スタッフが一緒に、あなたの「こころとからだ」を整えるお手伝いをいたします。
🏥小野クリニック(循環器内科、消化器内科、外科、小児科)
📍 兵庫県神戸市須磨区須磨寺町2-7-5(3階)
🕒 平日 9:00–12:30/17:00–19:30(水・土は午前のみ)
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